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更新日 2015-08-06 | 作成日 2007-09-15

Stories of The Rain

夢見るころを過ぎても

第四十七章 演歌歌手とロックバンド

written by Akio Hosokai

20120710215450.jpgいやいやいや、わけわかんねぇことが多すぎる。マスコミの伝え方も稚拙なのだろうが、わけわかんねぇニュースが多すぎる。佐村河内オヤジのゴーストライター事件、STAP細胞の小保方女史の不正研究疑惑、マレーシア航空の意図的行方不明事件。「誰でもよかった」という殺人事件とは一味ちがった奥の深い「わけわかんねぇ」の連発じゃねえかよ。
ゴーストライター事件は特集番組まで放映したNHKの御馬鹿にあきれてしまうし、小保方くんは可愛い子ちゃんだから、内部調査をストレートに受けとれない。ボーイング777に航空機関士が乗っていたのも理解できないし、機長が同性愛の党首の応援者だという報道もある。ないとは思うが、パイロットがモーホーだったら、断じて許せん。

わけわかんねぇ…と言えば、俺自身。ストーンズよりビートルズがぴったりくると思っていたが、やってみると必ずしもそうではない。まともに譜面に表わせないという曲作りや演奏もあるけど、正直、ノル。例えば、Start Me UpとIt’s Only Rock’n Roll。この2曲を続けてやると、ジジイでもノッテしまう。ミックジャガーの恋人が亡くなって、ツアーが無期限延期になってしまったけど、The Rain LIVEでのオープニングにする予定じゃて。

わけわかんねぇ…と言えば、The Rain LIVE(平成26年は12月6日)では、WingsのMy LoveとJETもやる予定、2曲続けて。これもいい。あまりに美しいコード進行なのでMy Loveは泣けるよ。よく「泣ける」って言うじゃん。俺の場合、ほんとに泣くんだぜ。
ベース用CDトレーナーで練習している時なんざ、つまりポールのベース旋律を俺が演奏している時なんざ、もうダメだ。鼻のさきっちょから、ジジイの涙が滴り落ちる。次はJETに移るわけだが、これはノリノリだべ。もう、わけわかんねぇ。ドーパミン分泌どころか統合失調症になりそうだで。

そこいくと、演歌歌手はすげえよ。今にも死にそうな、悲痛な顔して歌ってやがる。感情移入ってやつかい。ま、演歌は「悲恋」と相場は決まっているからやりやすいだろうが、ROCKは正直、統合失調症だもんな。これは大変だわ。

しかし、The Rainも、演歌歌手を見習って、もう少し感情移入をする必要があると思う。
My Loveを練習してみて、今さらながらに、そう思う。前から「曲想を理解して…」とか言っていたが、理解しても実践が伴わなければ意味がない。腰を落として天井を指さして歌う必要はないが、少なくとも曲想に合った音質やリズムは再現したい。ハードロックはハードロック、ロックンロールはロックンロール、バラードはバラードという、そういう当たり前でメリハリの効いた演奏をしなければいかんとよ。そのためには俺たち自身が、体も心も演奏する曲にのめり込んで、徹底的によっぱらう必要があるとでしょう。