dummy_044.jpg

| HOME | Stories of The Rain | Index |

更新日 2015-08-06 | 作成日 2007-09-15

Stories of The Rain

夢見るころを過ぎても

dummy_009.jpg 第一章 たまごくらぶ・ひよこくらぶ

大学二年生のある日、物理化学の授業を抜け出したNARUのカウンターで、「いっそのこと、俺たちでジャズバンドをやろう!」と決めた。とにかく、そう決めた。

本文を読むLinkIcon

dummy_046.jpg 第二章 いっぱしの不良バンド

その男が「夏休みに俺の田舎でライブハウスをやらないか?」と持ちかけて来た。大学3年の春だった。

本文を読むLinkIcon

dummy_022.jpg 第三章 サラリーマン生活との和解

大学を卒業して社会人になると、当たり前だが、学生時代とは全く違う環境になった。メンバーが集まることすらできない。

本文を読むLinkIcon

030.jpg 第四章 ほんまもんの不良中年や

The Rainが新宿「キャロルハウス」で久しぶりにライブ活動を再々開したのは、44歳の時だった。馬鹿の一つ覚えのような「熱い入れ込み」もなく、ある意味で淡々とステージを演出することができるようになった。

本文を読むLinkIcon

013.jpg 第五章 不良老人を目指して

この先のThe Rainはどうなって行くのか、少しだけ考えてみよう。もうすぐ定年だから、老人ホームか何かの慰問でライブ演奏をやっているのだろうか。

本文を読むLinkIcon

dummy_028.jpg 第六章 作品としてのCD

「記録じゃなくて、作品としてのCDを作ろうぜ!」練習後の飲み屋で、誰とはなく言い出して、誰とはなく賛成した。

本文を読むLinkIcon

DSCF0007_m.jpg 第七章 兵どもが夢の跡

「細貝!鵜原海岸のライブハウスの跡地の写真を撮ってきた。何か感じるところを書いて、ホームページに載せてくれ!」と屋代から電話があった。こんなに飲んじまって、明日の仕事に影響ねぇかなノと心配していた、秋の夜のことだった。

本文を読むLinkIcon

IMG_1001.jpg 第八章 初めてのジャムセッション

夏もLIVEをやりたい!という屋代の提案に、うっかり乗ってしまった。「1年に2回も同じようなLIVEをやっても意味ない!」ということになり、夏はジャムセッションにしようと考えた。JAMだってさ。かっこいいじゃん。

本文を読むLinkIcon

dummy_038.jpg 第九章 秋の夜長に

秋の夜長たぁ、よく言ったもんだ。さっきまで渋谷で練習していた。いや、呑んでいた。そのビールと焼酎がもう醒めかかっている。寝酒に、オールドパーでも、やるか…。

本文を読むLinkIcon

dummy_005.jpg第十章 ちょっと「たんま!」

2007年の年末LIVEは12月8日に無事終了した。アンプ(DI)とサンズアンプの相性が悪く?ベースが生音になるというトラブルはあったが、演奏していて楽しかったというのは久しぶりだった。大成功!…そう思ったぜ、あの時は…。

本文を読むLinkIcon


dummy_056.jpg第十一章 LIVE演奏曲の棚卸し

突然ですが、2008年ライヴの演奏曲を決める段になって、いままで何曲やってきたのか、調べてみた。現在のメンバーで、つまり1996年からライヴで演奏した曲を整理した。

本文を読むLinkIcon

dummy_034.jpg 第十二章 The Rainは現在進行形

「おっ、荒木!できたじゃないか!すげぇじゃん!」「おー!なぜか、すんなりいったぜ!」。東京でいくら練習してもできなかったのが、この海に来たら、できた。

本文を読むLinkIcon

DSCN2671.jpg 第十三章 やっぱ!ライブはいい!

天気予報では、のろのろとした台風13号の直撃を受けるはずだった。だが、朝おきたら、空は晴れていた。The Rain というバンド名にしては、上出来じゃねえか!

本文を読むLinkIcon

yaon011.jpg第十四章 還暦をすぎたロックバンド

早めに会場に着いたので、客層を観察した。若めの人もいたが、圧倒的に中高年が多い。ヒッピー風のおっさん、ジーパンにTシャツのおばはん(これが、けっこう、いい女!)、あの70年代に青春だった人々が闊歩している。

本文を読むLinkIcon

bind_free100.jpg第十五章 夜中の書斎で一人酒を呑む

これで長年の夢が叶う。夜中の書斎で、自分達の演奏するCDを聴きながら、一人で一杯やる。

本文を読むLinkIcon

bind_free102.jpg第十六章 絶対にアイツだ!

見慣れない一人の若者が入ってきた。我々の席に座った。そのうち、ギターを弾きながら、まったりした声で歌いだした。

本文を読むLinkIcon

crystal studios 8.jpg第十七章 スタジオテイク

通常のセッティングでも、20分から25分位かかる。まじめに録音しようとなると、もう、見当がつかない。その日もそうだった。

本文を読むLinkIcon

IMG_0051.jpg第十八章 ロックンロール・レクイエム

その部屋は明かりを点けてもうす暗く、インドっぽい香がたかれていた。沈み込みそうな空気の中で、ロックではないLPレコードが、静かに回転していた。

本文を読むLinkIcon

DSC000902.jpg第十九章 祭りだ!祭りだぁ!

御神輿を触ると縁起がいいからさ…」と言われて近づいた。結局、その神輿を若い衆と一緒に担ぐことになった。平成21年10月、細貝の勤め先周辺で行われた秋祭りでの話。

本文を読むLinkIcon

bind_free043.jpg第二十章 老い楽ライヴ

それでだな…、ちょっと戯言を書かせてもらうぜ。2月の練習後の飲み会での話。…そうです、そうなんです。また、真夏のビーチライヴをやろうという話。一週間ぶっ通しでさ。それも、あの勝浦の鵜原海岸で…。

本文を読むLinkIcon

iwanami.jpg第二十一章 When I'm Sixty

そういう俺も、60歳になった。しかし、何だな。60歳になってみると、60歳というのは一つの通過点だと感じる。若い頃は「棺桶に半分足をつっこんで…」とか言っていたけど、なってみると、そんな感じはしないね。

本文を読むLinkIcon

bind_19.jpg第二十二章 同じ日になっちまった!

無表情なその顔とモニターを見比べて耳元で大声をあげても、もう、ベッドサイドのモニターに、反応はなかった。細貝の母は、こうして、この世を去った。平成22年12月11日。この日は、The Rainの「還暦ライヴ」が開催される予定だった。

本文を読むLinkIcon

bind_free063.jpg第二十三章 穴があったら入りたい

出遅れた蝉がやっと鳴き始めた。真夏の寒い雨の朝。それでも地上の生活を愛しむように懸命に鳴いている。何か変だ、平成23年のこの国。あまりに色々な事が起きたので、何も書く気がしなかった。

本文を読むLinkIcon

live2011a.png第二十四章 LIVE 2012 もう決めたぜ!

さて、平成23年11月26日、The RainのLIVEをやった。今年2回目だからお客さんは激減すると思っていたが、それなりに繁盛した。ありがたい。特に毎回来てくれる人たちなんざ、勲章ものだ。俺達、お客さんが来てくれるから、LIVE、やれる。

本文を読むLinkIcon

santana.jpg第二十五章 のってるか〜い?

学生時代最後のバンド合宿。寒い季節。長野県安曇野の学者村という別荘地。・・・ラテンロックを練習した。Black Magic WomanだったかO Ye Como Vaだったか。仲本・和田・荒木・細貝の定番構成に、リードギターの屋代、ボーカルとパーカッションの外間、クーサとパーカッションの谷が加わった。

本文を読むLinkIcon

top_L.jpg第二十六章 ただ今、音作り再構築中!

さて、バンドの話だけど、The Rain…ただ今、音作り再構築中。と言ってもイフェクターを吟味したり、奏法を工夫するレベルだが。いや、それでも「音」というものは変わる。

本文を読むLinkIcon

bind_free087.jpg第二十七章 老人と海

海はいいな。特に白砂の浜辺。暑くなると海に入って、ほとんどゴロンとしていればいい。
昼間からビールを飲んで、その空き缶に煙草の吸殻を入れてさ。横を見ると、愛する女がいてさ。

本文を読むLinkIcon

bind_free130_2.png第二十八章 女好き

例年だと誰も唄わず、撮ってきた録音を聴いているのだが、この年は違った。30分前まで大声でシャウトしていたのに、バンドの何人かは、まだ飽きずに唄っている。なんと元気なんだろう。というより、なんとゲンキンなんだろう。

本文を読むLinkIcon

4739fc93.jpg第二十九章 酒とロックと女の日々…「酒」

誰と誰がプレハブ小屋にいたのかも分からない。「こっくりさん」や「催眠術」がいつまで続いていたのかも分からない。いつ眠りについたのかも分からない。毎晩、毎晩、毎晩、度を越した酔いが、学生達の体と心を弄んでいた。

本文を読むLinkIcon

20050921ab4049ce.jpg第三十章 酒とロックと女の日々…「ロック」

この「ロック」とう章は、63歳になった今も、これから先も、ずっと関わっていくテーマである。かれこれ何年やってきたか、そして、あと何年やっていかれるか分からないが、The Rainのルーツが、この真夏のライヴハウスにあることだけは、ぜったいに間違いない。

本文を読むLinkIcon

IMG_2912h-Panorama.jpg第三十一章 酒とロックと女の日々…「女」

夜の部のステージ終了後、いつもの酒盛りをそっと抜け出して浜に出た。遠くには花火をあげている若者たち。すぐそこの貸ボートに腰をおろして語り合っている男女。ミニスカ女のグループが散歩している。見上げると満天の星。ザブンザブンと波の音。誰もいない真っ暗な海の家のヨシズが、海風で揺れている。

本文を読むLinkIcon

bind_82.jpg第三十二章 少年Hならぬ少年Y

それで何だっけ?そうだそうだ、少年Yの話だ。誰だか分かる?

本文を読むLinkIcon

bind_65.jpg第三十三章 出会い

いや、そうじゃねえ。そういう話じゃねえ。The Rainに関する出会いの話だ。んだば。

本文を読むLinkIcon

fender-american-special-jazz-bass.jpg第三十四章 ねじまわし

「ねじまわし」は決して安物を買ってはならね。覚えておいた方が身のためだ。
そうじゃない。楽器のことが言いたかったんだ。あい変わらず回りくどいねぇ、アンタは。

本文を読むLinkIcon

bc498cabb4a1a010ba2f93a114181c55.jpg第三十五章 幽体離脱

「じゃ全員で1曲やってみて下さい」とミキサー。一発で決まればいいけど、なかなか難しい。一度でいいから、自分達のLIVEを客席で聴いてみたい…。それって、幽体離脱じゃん。

本文を読むLinkIcon

mugen02.jpg第三十六章 音楽の共有と普遍性

しかし時の変遷とともに、ROCKは人々の耳に違和感なく入り込むようになった、と思う。The Rainが演奏する昔のROCKを聴いて若い人もノッテくれることを考えると、その根底には音楽としての「普遍性」があるような気がしてならない。

本文を読むLinkIcon

topimg_large.jpg第三十七章 健康が第一じゃけん

The Rainも健康優良児とは言い難い。また俺が脳梗塞にでもなったら、今度こそROCKはできなくなるだろう。何をやるにしても健康が第一じゃけん。そういうことが、本当に現実味を帯びてきた今日この頃であります。

本文を読むLinkIcon

661_studio_img.jpg第三十八章 インフラストラクチャー

インフラと言えば、大きな音を出すバンド、とりわけROCK BANDにとって必要不可欠な設備。それは間違いなくスタジオ。大音響で練習できる場所を確保することが第一歩だ。

本文を読むLinkIcon

hiragana_a_ko.jpg第三十九章 ある日の練習スタジオ

誰も口を開かない。黙々と準備を続けている。一番早く音を出すのは荒木章安。ドラムスだから早い。大変なのは塚田哲男。全員のマイクセットとミキサー調整、自分のギター、イフェクター調整、それと発声練習。キーボードのAを聞いて耳だけで音合わせをするのは細貝明夫。低音だからアローワンスが大きいので、まっ、だいたいやね…。

本文を読むLinkIcon

544357_20130425144631.jpg第四十章 銀座アドリア

その店は木造三階建ての三階にあった。ほとんどロッククライミングレベルの急な階段をヒーヒー言いながら上っていく。階段の途中に、これじゃ絶対にシャガムことはできないだろうと思うほど狭い和式トイレがある。

本文を読むLinkIcon

bind_57.jpg第四十一章 絞り込みセーフ?

その年のLIVE課題曲を決めるときは、この作業から始まるわけよ。・・・難しいのは、候補曲から課題曲へ絞り込むステップ。まず、候補曲をじっくり聴きこむ。このフェーズで忘れてならない重要な要素は「はたして全員が演奏可能なレベルか?」という視点。

本文を読むLinkIcon

the-beatles-granger-1.jpeg第四十二章 おしゃれは紺に始まり紺に終わる

「おしゃれは紺に始まり紺に終わる」というファッション業界の常識があるが、我々にも「ROCKは何々に始まり何々に終わる」というものがあるのだろうか。そういう意味では、俺にとっての「何々」はストーンズではない。エアロスミスでもないなぁ…
それに縛られるつもりは毛頭ないが、俺にとっての「何々」は、やっぱThe Beatles。

本文を読むLinkIcon

bind_36.jpg第四十三章 永遠のThe Rain

The Rain。本当に何もなかったゼロから、共にバンドを作りあげた和田善郎と荒木章安。真夏のビーチライヴの立役者でいつの間にかバンドに加わった屋代雅邦。バンドをバンドらしく再構築しつづける塚田哲男。何とすばらしい奴らだろう。細貝明夫の犯罪レベルの我儘をこいつらは許してくれる。許すどころか、共犯者になってくれる。俺は幸せもんだ。

本文を読むLinkIcon

iStock_000003174281Large.jpg第四十四章 I Shall Be Released

がしかし、今になって思うのは、あの3週間のマッタリとした時空のこと。マッタリという表現はどうも適当でない。何だろう。期待と感動と興奮で、心も体も「ふわふわしっぱなし」…とでも言うべきだろうか。砂浜で寝ている時だけでなく、3週間の全てがそんな感じだったような気がする。

本文を読むLinkIcon

skitch.png第四十五章 夢をツナグ

「夢をつなぐ」 それには、まず「夢」がなければいかん。我々のようなジジイの「夢」って何だろうね? 悠々自適の生活?孫の成長?社会との接点?船旅で世界一周?老いらくの恋?健康維持?月1回のゴルフ?お遍路さん?…「夢」と言えないのもあるが、まっ各人各様だろうな。

本文を読むLinkIcon

neurotransmitter_home.gif第四十六章 ダブル・ドーパミン

ある専門家は、ドーパミンを分泌する代表選手はセックス・ドラッグ・ロックだと書いている。よし、そういうことならば、この際、徹底的にやってやろうじゃねえか。今さらセックスが目標ってのは無理だな。バンドだ。

本文を読むLinkIcon

20120710215450.jpg第四十七章 演歌歌手とロックバンド

そこいくと、演歌歌手はすげえよ。今にも死にそうな、悲痛な顔して歌ってやがる。感情移入ってやつかい。ま、演歌は「悲恋」と相場は決まっているからやりやすいだろうが、ROCKは正直、統合失調症だもんな。これは大変だわ。

本文を読むLinkIcon

aflo_js_large.jpg第四十八章 サレンバーガー機長

バードストライクでエンジンが二基ともダウンし、ニューヨークのハドソン川に不時着水して、一人の犠牲者も出さなかった英雄機長が書いた本を読んだ。機長は生い立ちや家族のことにも触れているが、読み進むとパイロットの本質みたいなものが良くわかる。ハタからみると「カッコイイ」と映るが、予想以上に大変な仕事だ。

本文を読むLinkIcon

1123001.jpg第四十九章 しばらく心を休めます

このごろ格差という言葉がよく紙面に出てくる。この格差が拡大しているらしい。
勤め先のビルに就労支援センターがある。若者が暗い顔をして通ってくる。なぜ働きたい若者に仕事がなく、高給取りの年配者が天下りするんだよ。無理やりのアベノミクスで、大企業はベア目白押しだが、中小企業には関係ない話。やるせないな。

本文を読むLinkIcon

20101231130932467.png第五十章 長い間お世話になりました(完)

根本的に再構築したいと考えている。何でもありのゴーヤチャンプルーではなく、テーマ性を持ったコーナーに分割する考えはどうだろう。
と言うことで、このコーナーへの寄稿も今回が最後になりました。
このコーナーを読んでくれた人がいたとしたら、誠にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。そして、また、お会いできることを願っております。

本文を読むLinkIcon